主に岩手県に伝えられる精霊的な存在。岩手県の金田一温泉「緑風荘」の座敷童子が有名です。
ある栄えている家があり、そこには座敷童子がいると言われていた。ある夜、男が道で見慣れぬ童子に会う。どこから来たかと聞くと、その栄えている家から来たと答える。どこへ行くのかと聞くと、別の家に行くと答える。はたして、それまで栄えていた家は没落し、童子の行った家は栄えた(この話は『遠野物語』18話にある)。
子供たちと座敷童子が遊ぶ。その姿は大人には見えない。
子供たちが集まっている。数を数えると一人多いのだが、誰が多いのかわからない。しばらくしてもう一度数を数えると、こんどはちゃんと合っている。さっき多かった一人は座敷童子であろうということになった。
座敷童は一般的にこんな風に伝えられています。
引用リンク:座敷童子 - Wikipedia
美しい娘と牡馬による悲恋の物語です。
昔あるところに貧しき百姓あり。妻ななくて美しき娘と一匹の馬を養う。娘この馬を愛して夜になれば厩に行きて寝ね、つひには馬と夫婦になれり。
ある夜父はこのことを知りて、その次の日に娘には知らせず、馬を連れ出して桑の木につり下げて殺したり。その夜娘は馬のをらより父に尋ねてこの事を知り、驚き悲しみて桑の木の下に行き、死したる馬の首にすがりて泣きゐたりしを、父はこれをにくみて斧をもちて後ろより馬の切り落とせしに、たちまち娘はその首に乗りたるまま天に昇れり。オシラサマといふはこの時よりなりたる神なり。(遠野物語第69話)
常堅寺の裏には遠野最大の観光スポットになっている場所があります。それがカッパ淵と呼ばれる場所です。
若者がオバコ淵のほとりで、馬の足を冷やしていたら、カッパが現れていたずらをして水の中に引きずり込もうとした。しかし馬の力にはかなわず、引きずられ捕まってしまう。そして村に連れて行くと、殺してしまえと村人は騒ぐが、常堅寺の和尚が村人をなだめた。そして、後に寺で起きた火事の炎を、そのカッパの皿から水を出して消し止めたという。常堅寺のカッパ狛犬は、そのカッパが姿を変えたものとも言われている。
カッパは猿ケ淵川に多いといわれていて、赤い顔で猿のような生き物だと語られており、一般的な緑色のカッパとは雰囲気が違うようです。捨てられた赤子がカッパになったなどと言われていて、物語もいたずら好きなカッパ的エピソードから、名家の嫁が河童の子供をはらんでしまうなど、少々怖いお話も多いみたいです。