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恋人の柾樹が盛岡に戻れなくなったと知ってショックを受けていた夏美を、突然柾樹が横浜から訪ねて来た。両親が結婚を許してくれたと聞いて喜んだ夏美は元気を取り戻し、ますます仲居修業にやる気を出す。
そして柾樹と入れ替わりに、夏美のことが心配な横浜の家族が加賀美屋にやって来た。だが、上客ではないと判断した伸一が満室だと宿泊を断る。下宿で家族と再会をした夏美はこれまでの緊張が一気に解けたように笑い泣いた。翌日、啓吾と房子は「夏美をよろしくお願いします」とカツノに挨拶をする。
しかし、泥だらけで庭仕事をさせられる夏美を見て心配になり、さらに伸一たちから旅館仕事の大変さを吹聴されて不安がふくらみ、啓吾は夏美を横浜に連れて帰ると言い出した。カツノは夏美を女将にしようとした理由を啓吾に話し、それに納得した啓吾は娘を置いて横浜に帰ることにする。
庭木を育てることを任された夏美はうまく育てられずに悩んでいた。そんな夏美に平治が「手をかけるのだけが愛情ではない。かえって弱らせることもある」と忠告をする。夏美は庭木を育てることを通して両親の愛情の深さをはじめて知ることになった。
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