広告
広告
広告
柾樹が旅館を継ぐことに納得がいかない伸一は柾樹と対立し居づらくなって帳場を出て行く。夜遅く酒に酔って戻って来た伸一は夏美と柾樹に毒づいて玄関に倒れこんだ。仕事もせずに毎晩飲み歩く伸一を心配した環は、加賀美屋のために我慢してくれと伸一に頼み込む。
だが、伸一は子供の頃から腹に溜めてきた環への憎しみをぶちまけ、思わず環は伸一の頬を打ってしまった。夏美と柾樹は伸一の下で働かせて欲しいと環に申し出るが、新しい加賀美屋を作るためには柾樹が跡継ぎになる必要があると環は譲らない。この崩壊寸前の家族を救ったのは病床のカツノだった。伸一に自分の株券すべてを手渡し、お前の力がなければ家族は団結できないと訴えたのだ。そして、夏美と柾樹の結婚式の当日。横浜から啓吾や房子たちも来て、加賀美屋は大勢の客であふれかえっていた。
広告