第16週「禁じられても…」1月15日(月)〜20日(土)
時は流れ、昭和45年春。徳永家では、長女の由利子が17歳の高校生になるなど、子どもたちの成長が著しいなか、町子は、相変わらず執筆活動を猛烈に続けていた。
そんななか、思春期まっただ中の由利子が毎週日曜日になると、反戦歌やメッセージソングを歌う集会に行くようになる。そして、由利子が学校の校舎の窓に、ベトナム戦争反対のビラを友だちとはるようになり、健次郎は学校から呼び出されるのだが……。
一方、町子に週刊誌の編集者から、ベトナム戦争を取材している報道写真家との対談の話がくる。その対談相手は野村寛司。女学生時代の町子の友人、そして、亡き父の写真教室の生徒だったカンジだった。思わぬ再会に驚き、そして喜ぶ町子。時間を忘れて対談を楽しむ二人であった。
そんなとき、由利子が広島のフォークコンサートに行きたいという。健次郎と町子は、デモに巻き込まれることを恐れて反対するが、由利子は聞かない。そこへ、野村寛司が徳永家を訪れてくる。由利子がベトナム戦争のことを勉強しているのを聞くと、ベトナムでの写真を見せ、戦場での体験を由利子に語るのだが……。