第12週「絆(きずな)が試されるとき」 / 6月19日(月)〜6/24日(土)

昭和14年、春。桜子は、東京音楽学校の2度目の受験に挑み、見事、合格を果たす。ところが入学準備のために戻った岡崎で、教師としての笛子に対し女学校側が圧力をかけることが起こる。冬吾が、過去に左翼主義者として逮捕されたことが原因だという。桜子ら家族が、それを冬吾に問い詰めると、彼の前科は、酔った勢いの微罪と分かり、胸をなでおろす。

しかし、それと同じ頃、笛子が学校で源氏物語を教本として使用したことが、時勢に合わないと問題となり、視学官からそのような講義は、止めるよう言われる。それを冬吾が不憫に思っていることを知った学校側は笛子に辞職を要求。笛子は冬吾との結婚を諦めるかどうか苦悩する。二人に幸せになってほしい桜子と杏子は、笛子が辞職しても生計が成り立つよう努めようとするが、なかなかうまくいかない。

そんな折、暴力夫から逃げる妊婦を助けた杏子が、夫の偽のたれこみにより特高警察に目をつけられ、逮捕されてしまう。これに対し冬吾は、代議士の兄を頼って上京、そのおかげで杏子は釈放される。しかしながら、この事件で笛子の辞職はなかば決定的なものとなり、有森家の行く末を危ぶむ桜子は、ある決断をする。

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