桜子は作曲の勉強を始め、西園寺から東京に来ないかと誘われるが、岡崎に留まる。一方笛子は、冬吾が東京に戻りたがっているのではと心配し始める。そんな折、東京からヤスジたちがやって来て、冬吾に新しい美術団体のリーダーとして東京へ来てほしいと言う。
冬吾は妊娠中の笛子を気遣い、その気はないと言うが、ヤスジは腕が鈍って自信がないのではと逆に挑発。そんな二人を目の当たりにした笛子は、冬吾に日本一の画家になってもらいたいと思い、東京へ行こうと言い出す。
そして笛子たちが岡崎を去ってすぐ、山長に一大事が起こる。八丁味噌の統制価格が、原価割れする値に決まったのだ。対策として、徳治郎は味噌を水で薄めるのもやむなしと言うが、仙吉は「そんなものは八丁味噌じゃない!」と反発する。桜子は、赤紙が来たキヨシと共に、一桶だけ八丁味噌を作り続けようと提案。また、他の味噌より腐りにくいことをアピールして海軍に売り込みをかける。ところが、霞ヶ関での打ち合せの日に達彦が一時帰郷することになり・・・