終戦を迎え、翌昭和21年2月。桜子は戦中勤めていた学校で、念願の代用教員になり、岡崎の病院に転任した杏子とその家族と一緒に暮らしていた。そんなある日、有森家にヤスジと八重が訪れ、桜子は互いの無事を喜び合う。学校では、終戦を境に教育内容が180 度転換したことを桜子なりに生徒たちに説明し、未来に向けてジャズの名曲「陽のあたる街角で」をピアノで弾いて教える。
そこに秋山が訪れ、桜子は進駐軍相手のバンドのピアノを担当しないかと誘われる。さらに、東京から笛子が訪れ、桜子たちはその派手な生活ぶりに驚く。戦後、冬吾の絵の価値が驚くほどあがり、高い値で飛ぶように売れていると言う。桜子は笛子にもジャズバンドを勧められるが、桜子は子供たちに音楽を教えることの幸せを感じていて、秋山に断りを入れる。
すると秋山は、名古屋の1ステージだけ人手がないので助けてくれと言い、桜子は応諾する。翌日はかねの1周忌で、桜子は久しぶりに「山長」に訪れる。