山長に戻ってきた桜子は、かねの妹のタネとその夫・利雄が幅をきかせていることを知る。桜子は野木山から帳簿と金庫の金額が合わないと聞き、かねに調査を頼もうとするが、かねは取り合わない。
そんな折、山長で味噌樽が足りなくなる事件が発生。桜子は仙吉と共に蔵を見張るが、なんとその仕業が野木山とタネ夫婦によるものとわかる。闇で味噌を横流しするのも商売だと言う彼らに、かねと桜子はもってのほかと激論になる。そんな折、磯は杏子から達彦が戦死したかもしれないと聞き、桜子にも伝える。
桜子は混乱しつつも、達彦の生存を信じようとする。ところがある日、戦地からキヨシが一時帰還し、桜子は達彦が死を覚悟して書いたという遺書を受け取る。偶然その遺書を見てしまったかねは、衝撃のあまり倒れ、病の床についてしまう。桜子は、かねの看病に励むが、自分の病気が治らないことを知ったかねは、桜子を山長に縛り付けないために、敢えて桜子に愛想づかしをし、出て行かせようとする。