第23週「山があるから……」3月5日(月)〜10日(土)

時は流れ、平成3年春。63歳になった町子だが、まだまだ若々しく徳永家で執筆を続ける。健次郎も相変わらず診療所を続け、矢木沢純子も町子の秘書のまま。子どもたちは独立し、晴子は勤務先の病院の外科主任になっていた。

そしてひざを悪くした町子の母・和代が同居のため徳永家に引っ越してくる。そこへ結婚した由利子が里帰りしてくるのだが、夫婦げんかで家を出てきたと打ち明ける。夫の清二が、急にドイツに留学することを決め、デザイナーの仕事をもつ由利子は、会社を辞めて清二について行くわけには簡単にはいかず、由利子に相談もなく勝手に決めたことに憤慨したのだ。

町子は由利子と清二を会わせ、じっくり話し合いをさせようとこころみるのだが……。また、晴子が、勤務先の病院の部下・東條祥吾からプロポーズされる。祥吾には二人の幼い娘がおり、前妻とは離婚していた。晴子は、町子のように実子でない子どもたちと家族になれるか迷っていた。町子に相談しアドバイスを受ける晴子だが、そんなとき、祥吾は徳永家に娘たちを連れてあいさつに訪れる……。

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